近藤麻理恵(こんまり)著『人生がときめく片づけの魔法』は、私が初めて、
「この片付け方法、全部やってみよう」
と思った本です。
買ったのは、もう10年以上前です。
この記事では「人生がときめく片づけの魔法」(以降「片づけの魔法」)をネタに、私の10年前からの片付けについて、簡単に振り返ります。
元は片づけられない人間だった
10年前、正確には11年くらい前です。
旦那と結婚・同居開始して、しばらく経った頃でした。
当時は共働きで、一人暮らし時代のものを持ち寄って、テキトーに暮らしていました。
食卓の上に物を積んだり、リビングの足元にも積んだり。
お客さんが来るときは、部屋の隅に寄せたり、別室に押し込んだり。
一人暮らしの部屋でやっていたままのことをしていました。
私も旦那も、片づけが苦手で捨てられないタイプでした。
物量ヤバイ、片づけないとこの先困る、と思ってはいました(少なくとも私は)。
でも、どう考えてどこから手をつけたら良いか、分からなかったのです。
まず私物の整理を始めた
そんな暮らしが続いていた時に、「片づけの魔法」を買って読みました。
読んで、「片付けは楽しいものだ」「片付くと良いことがある」と、明るく語られていることに衝撃を受けました。
この片づけ方法を全部やってみたい、と思えました。
まずは自分のものを片づけようと思いました。
服を全部出して、整理しました。
ときめくか、ときめかないか。
心地良いかどうか、いま便利かどうか。
モノに、自分に向き合うのは楽しい、と思えました。
(ちなみに旦那にも「片づけの魔法」を読ませたけど、俺には合わないと言われて終わりでした。残念)
9年かかって完走!
いわゆる「こんまりメソッド」で片づけを始めたものの、一気にとはいかず、片づけはたびたび中断しました。
本の途中で一度止まり、書類で長らく止まったのは覚えています。
転職したり、妊娠→流産したり、仕事が忙しくなったり、単純にやる気が尽きたり、色々な理由で片付けが続かなくなった時もありました。
引っ越しも一度しましたが、このときは仕事もまあまあ忙しくて、引っ越しを機会に物を減らすことはできませんでした。
結局書類を飛ばして小物に移り、不完全ながらも思い出品まで完走したのは、息子を出産する直前でした。
なんと、開始から9年経っていました。長すぎる。
でも、一応完走できました。
こんまりメソッド完走後、家の中の様子
完走後2年を過ぎた今、家の中はどうでしょうか。
私の服は、時々整理をしながら、溢れかえることなく維持できています。
化粧品や裁縫道具といった私物も維持できています。
片づけを飛ばしちゃった書類は、溢れて積み上がってます。
息子のお下がりや、旦那との共有物も溢れがちです。
全体的に、一度考え方が身についてしっかり減らせた品目は、確かにリバウンドしない、と感じています。
考え方が180度変わった
私には、こんまりメソッドは完全には合わなかったのかもしれません。特に書類整理は。
旦那を巻き込んだ片付けにもマッチしなかったです。
今でも、色々な本を読んだり、実際に試してみたりして、私たちに合う方法を探しています。
でも、合わない部分はあったとしても「片づけの魔法」は、
「片付けは楽しいものだ」「片付いたあとには信じられないような未来が待ってる」と、
「片付け=前向きなもの」って風に意識を変えてくれたすごい本です。
この感覚の変化がなければ、9年も片付けを続けることはできなかったと思います。
以前は片付けといえば、面白くもないけど義務感・危機感でやること、でしたから。
「片づけの魔法」には「ときめかなくなったらこの本も捨てましょう」と書いてあったけど、今もときめいているので、捨てずに持っています。
片づけの魔法も10年。改訂版は何が違う?
私が「片づけの魔法」を買ってから、もう10年以上たちました。
この間に、著者の近藤麻理恵さん(こんまりさん)の片付けはアメリカでもブームになって、「KonMari」って単語まで生まれたとか。
国が違っても響いたんです。
本は続編や漫画版も出て、出版から10年経った2019年には、改訂版も出ました。
元の版と改訂版、何が違うか検索したら、こんまりさん本人のブログがヒットしました。
改訂版は、基本的には同じ内容ですが、執筆から10年たって考えが変わったところや、ニュアンスがずれて感じるところなどを手直ししたそうです。
書類の整理の項目(私が迷ってるところ!)に一番手を入れたそうなので、読み比べてみました。
片づけの魔法読み比べ:最初の版
片づけの魔法の最初の版は、著者が20代で独身の頃に書かれました。
妊活中で子供がいないような方には、最初の版の方が合うかもしれません。
理想の暮らしに向かって突き進むキラキラしたエネルギーが、より強く感じられると思います。
書類整理も、「全捨てが基本で全く問題なし」と力強く言い切っています。(説明書などを紙で見たい私には、あまり合わなかったわけですが。)
片づけの魔法読み比べ:改訂版
片づけの魔法改訂版は、著者が結婚して子供も生まれてから、手直しがされました。
子育て中の親に、より刺さるのは、改訂版の方だと思います。
部屋着のジャージを全否定していたけど考えが変わった、というのがすごい共感します。
(やわらかく受け止めてくれる書き方に変わってました)
書類整理は、「全捨て前提で片づける」と表現が変わっています。
書類の片づけ方法の説明は、初版よりも具体的になっていて、一般的な書類カテゴリー分けも載っています。
私には改訂版の方が実践しやすそうです。
最初の一冊に、片づけの魔法はオススメです
今は、私が片づけを始めた10年前と比べて、片付け本の選択肢も豊富です。
片づけの先に目指すものは何か?
どんな人に合った方法なのか?
本によって様々なので、自分に合う方法が見つかるのが一番良いです。
でも、そんなの熱心に探せる人の方が少ないです。
- 自分に何が合うのかわからない
- 見つかるまで探す熱意も時間もあまりない
- でも「このままではだめだ」と何となく思ってる
そんなあなたの最初の一冊に、「人生がときめく片づけの魔法」は、明るく力強く寄り添ってくれると思います。
\子育て中・家族も気にするなら改訂版/
\個人のモノに集中したい人は初版/
マンガ版も良かったです↓